月に親しむ
もっとも身近な天体と言ったら、やはり「月」でしょうか。
日本人は古来より月と共に暮らしてきました。月に関する慣用句がたくさんあることも、月を愛でてきた証でしょう。月が満ちる時には活力を感じ、月が細る時には風情を感じて。日本人の細やかな感受性は「月」とは無縁ではないでしょう。
太陰太陽暦(旧暦)
日本では、明治初頭まで太陰太陽暦を公式な暦とし、新月の日を一日としていました。
昔使っていた暦だから一般的には「旧暦」と言いますね。旧暦では、新月は一日でした。一日のことを朔日(ついたち/さくじつ)と表現するのは、朔(さく・新月)の日だから。
そして、満月の日は十五日でした。現在でも、秋の「仲秋の名月」を「十五夜」とも言うのは、十五日の夜が満月だからです。
朔望月
朔望月とは、月の満ち欠けの一周期のこと。
朔(新月)から望(満月)を経ての次の朔までの期間のことです。朔望月は旧暦とリンクします。「皐月の新月」とか「神無月の満月」などと表現する場合もありますね。
『星空の羅針盤』は西洋占星術の立場から「月」に親しんでいきますので「射手座の新月」とか「牡牛座の満月」というように表現します。
朔望月の影響力
新月や満月の時に体調を崩したり、精神が不安定になる方も多いかもしれません。
月のサイクルは、地球にももちろん影響を及ぼしています。顕著なところでは潮の満ち引きでしょう。新月・満月時には潮の干満差の大きい大潮となり、上弦・下弦時には干満差の少ない小潮となります。地球の水に対してこの影響力なのですから、人体の多くを占める水に影響しないわけがありませんものね。旧暦の時代は、一日と十五日がお休みの日とされていたそうです。人体に負荷をかける日をお休みとしていたのは、案外、理にかなっていたのかもしれませんね。
とは言っても、現代の週休二日の方が断然いいですが(笑)
西洋で有名なところでは、狼男でしょうか。狼男は満月を見て狼に変身しますよね。精神と肉体に影響を及ぼすものの究極の形?なのかもしれませんね。
朔望月のリズムを使って願望実現
「新月の願い事」という文言は、誰しも一度は聞いたことがあるでしょう。「新月の願い事」を実際にやってみたことのある方も多いかもしれません。ネットで方法を調べるとなんだか面倒くさい・・・となった方もいらっしゃるでしょう(笑)
新月の願望成就法は、その時、月(≒自身の潜在意識とか過去の記憶の蓄積)は太陽とピッタリ重なって(占星術用語では「合」「コンジャンクション」)いて、月が太陽の圧倒的恒星パワーで自失してることを利用しています。月が我を失ってぼんやりしているところに、実現したい願望をピュッと入れてしまって、あたかも最初から持ってるものだと勘違いさせるのです。新月の時点では月の勘違い(とは言っても月自身はホントのことだと思ってる)なので、月が満月まで満ちていく間に勘違いを現実化してしまおうというプロジェクトなのです。
公転サイクル
月は地球の周りを約29日で一周します。この事象を「公転」と言います。
「朔望月」のサイクルでは月の満ち欠けに焦点を合わせていますが、「公転」のサイクルでは、地球から見て月がどの星座(サイン)にあるか、ということに焦点を合わせます。
12星座体験をしましょう
占星術では12星座を体験するのが良しとされてますが、生まれた時のホロスコープにはたいてい偏りがあります。射手座に太陽があり、牡牛座に月があるけど、蠍座には何もない、というような感じです。こういう場合は、日々動いている太陽や月、他の天体が何もない星座に入った時がその星座を体験するチャンスになります。特に月は、公転周期がほぼ1カ月と短いので星座を体験するチャンスが多いと言えるのです。
月がひとつの星座に滞在するのは約2日半くらい。すぐ過ぎ去ってしまうのですが、年に12,3回は巡って来るので意識しやすいとも言えるでしょう。
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